静岡かけそば放浪記６＠清見そば本店 　さて、静岡かけそば放浪記第６弾です。 水曜日の昼下がり、やってきたのは静岡駅の南側にあるお蕎麦の老舗、「清見そば本店」さんです。 静岡人なら皆さんよく知っているお店なんですが、念のために書いておきます。 こちらのお店はお蕎麦やさんなのに…… more ラーメンが美味しいので有名なお店ですね。 　もう２０年ほども前になりますが、静岡放送の番組で國本さんとこちらのお店に来たことがありました。 その当時いや以前から長く「蕎麦屋のらーめん」として有名なお店です。 私もここではほとんどラーメンを注文していました。 しかし今回はかけそばのシリーズですから当然ラーメンではありません。 　まずはお店に入りますと、予想したよりも空いていて拍子抜けしました。 昼時に入るといつも激混みのお店でしたが、さすがにコロナの影響でしょうか。 カウンターの空き席に案内されてすかさず注文です。 「かけそばと小ご飯」 　 　「え」 「かけそばに小ご飯をお願いします」 「はい、かけそばに小ご飯ねー」 大ベテランのお姉さんもめったにない注文なので驚いて聞き返したようです。 　というのは、お客さんの注文を聞いていればわかります。 お客さんのほとんどがラーメン、あるいはラーメンと小ご飯、または大ラーメンです。 ここではラーメンの注文率は８割ぐらいですね。 まずはお冷やに温かいお茶、そしてご飯のお供の漬物が出てきました。 　念のためにメニューを確認しますが、前と変わっていませんでした。 この値段になってからだいぶ経ちますが、企業努力もきちんとしています。 とはいえ予想した通りで品物がなかなか出てきません。 私の後で入ったお客さんの注文したラーメンがどんどんと出されていきます。 　その中でじっと待つのは肩身が狭い思いです。 まあこれはお蕎麦が遅いのではなくラーメンが革命的に早いからです。 ふと気が付きましたが、今日は「大ラーメン」が多く出ていました。 昔はこの「大ラーメン」はすぐに品切れになって食べられなかったんですが、スタイルを変えたのかな。 　しかしようやく私のかけそばと小ご飯が出てきました。 いやいやこのかけそばはけっこうボリュームがあるぞ。 このかけそばが５００円、小ご飯は漬物までついて１００円です。 さっそく一味を振りかけてお蕎麦からいただきます。 　うん、これは間違いない味です。 老舗だけあって、出汁はきちんとした味で細打ちのお蕎麦とよく合いますね。 やっぱりかけそばは最高だな。 そしてお蕎麦の合間にいただくライスも美味しいんですね。 　「清見そば」さんはご飯が美味しいというのも人気の一つです。 これは炊き方に秘訣があるのかわかりませんが、品質の良いものを大量に炊くので美味しくなるのではないかと思います。 お米の柔らかさも最適で、かみしめると口中に甘さが広がってきます。 そこに漬物を投入するとまた美味しい。 　思いついて、お蕎麦をオンザライスしてみましたが、さすがにこれはラーメンのようには合いませんでした。 少し失敗しましたが、まあいいか。 ラーメンと違ってかけそばには具がありませんから、後半は飽きが来ます。 しかしこのライスと合わせることによって変化が生じます。 　お蕎麦とライスの繰り返しで飽きることなく最後まで完食できました。 何しろお汁が美味しいんでお箸が進みますね。 カウンター席の前にはコロナ対策のため「マスク着用」のお願いが貼ってありました。 お客さんもしっかり気を使っていらっしゃいました。 　美味しく食べ終わってお会計です。 いつものことながらお姉さんはお冷やの追加から、配膳にお会計まで八面六臂の大活躍でした。 このお姉さんを見るのもまた楽しみの一つです。 まさに老舗の看板娘ですね。 　いつもごちそうさまです。 　 close

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