これまでに、オヤマボクチ（ヤマゴボウ）の葉の繊維（茸毛）をつなぎに使った蕎麦を何度か紹介してきました。オヤマボクチは生産量が少なく、繊維を取り出すのにとても手間が掛かるため、「幻の蕎麦」ともいわれております。画像は長野県飯山市（左上）・長野県山ノ内町（右上）・新潟県十日町市（左下…… more ）・新潟県南魚沼市（右下）のもので、いずれも長野県と新潟県の県境に近いところに見られます。 長野県の某スーパーで、「信州飯山 新富倉そば」（160g 369円／税別）という乾麺を見つけたので買ってきました。飯山市の富倉地区周辺でいただける「富倉そば」……ではなく、なぜか「新富倉そば」という商品名なんですね。しかし「幻の蕎麦」に、まさか乾麺が存在するとは思ってもみませんでした。 製造元は、長野県飯山市にある桝田屋食品となっております。原材料名に海藻の文字がありますが、これはフノリのことかもしれませんね。というのも、十日町と南魚沼でいただいたものには、オヤマボクチとフノリの両方がつなぎに使われていたからです。 茹で時間は約7分と、蕎麦にしては結構長めなんですね。食べ終えてから思ったのですが、5～6分くらいでも良かったかも……。 フツーの蕎麦ツユと、長野県のスーパーで購入したクルミダレでいただいてみました。 7分も茹でた割には、ちゃんとしっかりコシがあります。ただ、オヤマボクチ蕎麦独特のムチッとした強いコシとはちょっと違うんですね。乾麺にありがちな、蕎麦粉よりも小麦粉の方が多いタイプなので、蕎麦の風味も弱めに思えました。お店でいただくものと、比べてはいけないのかもしれませんけど。え～、こんな感想で申し訳ございません。 ［参考1］桝田屋 信州飯山 新富倉そば ［参考2（生タイプ）］信州十割富倉そば close

自宅「信州飯山 新富倉そば」